SDGsへの取り組みについて SDGs(持続可能な開発目標)とは、2015年の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された2016年から2030年までの17の国際目標です。 ロスの低減で、より環境に優しく エンゼル産業株式会社は1949年の創業時より、製造技術の研鑽とともに原材料ロスへの意識の向上、人材育成による働きがいや経済成長に重きを置いて参りました。 それは創業から70年以上経った現在も変わることはなく、2019年にはAIによるシステム管理を可能とする成形条件等自動修正機能付き製造機械を導入しました。これは規格外の製品が出るとすぐにAIが察知、製造過程を見直し、修正するというものです。 導入以前は規格外の製品が製造されても2時間、3時間とそのまま作り続けることが余儀なくされていたため、特にブロー成形の場合、製品によっては10〜12%のロスが発生しておりました。しかしAIの導入により、製品ロスは規格外製品が1本出た時点で修正しますので、結果的に製品ロスは1〜2%に抑えられております。 扱っている製品が石油資源をもとにするプラスチックということもあり、製品ロスの割合を格段に下げることで、少しでも地球環境に貢献できればと考えております。 働きがいが環境を変える一助に また、SDGsに示された「働きがいも経済成長も」という点において、当社では人材育成に力を入れており、「改善提案書」という制度を採用しているのもその一環となります。 この制度は社員自らが工場などの改善すべき点を提案するというもので、これまでも規格外の製品を出さないような清掃方法や製品管理、あるいは社内における生活面など、多岐にわたってさまざまな提案を受け、採用して参りました。2021年には御坂工場(山梨県)、福島工場から合わせて170〜180件ほどの「改善提案書」が提出されております。 印象的なところでは、お客様にお渡しするサンプルはもう必要ないのではないかという提案がありました。これをお客様にお話しさせていただいたところ、ありがたいことに「製品を信用しているので、サンプルは必要ない」と仰っていただき、サンプル制度は廃止させていただきました。提案を採用された社員も働きがい、達成感を感じてくれたようです。 このような社員が働きがいを感じられる取り組みによって、社員の時間確保、原材料や廃棄品の削減に繋がり、当社としましても社員のSDGsに対する意識、取り組みを心強く感じております。 新型コロナウイルスや原油高の影響で、不況と言われる昨今ではございますが、これら取り組みにより、これまで以上に堅実かつ、環境に配慮した運営を目指して参りたいと考えております。 工場内には社員からの提案を受けて改善された事案や提案件数を掲示しています